鹿児島地鶏とは?

「〇〇地鶏」という名前はよく聞く機会があるけど、実際、【地鶏】というのはどんな鶏なのか?よく分かりませんよね。
なので、ここでは地鶏について簡単にご紹介しながら、「鹿児島地鶏」についても一緒に学んでいきたいと思います。

地鶏とは?

地鶏の定義

一般的に地鶏と名乗れる鶏にはJAS(日本農林水産規格)で定義されている厳しい決まりがあり、それを全てクリアできた鶏だけが「地鶏」として認定されるそうです!

【1】在来種由来の血統が50パーセント以上であること。在来種とは、明治時代までに日本国内で成立したか、導入されて定着した鶏の品種のことで、烏骨鶏や尾長鶏、コーチン、比内鶏、薩摩鶏など38種類があります。

【2】孵化日から80日以上飼育していること。

【3】孵化してから28日目以降は、鶏舎の中か屋外で、鶏が床か地面を自由に動き回れる「平飼い」で育てること。

【4】孵化してから28日目以降は、1平方メートルあたり10羽以下の環境で飼育していること。

たった4つだけの決まりだと思われがちですが、これを全てクリアするには簡単ではないんです。上記を見てわかるように、たくさん育ててたくさん出荷したくても、飼育に関しても決まりが厳しく大量飼育は容易ではありません。

「地鶏」という名前についても、「地方」や「地域」「地元」などからくる「地」と思われがちですが、広々とした「地面」を自由に走り回って飼育されていることから名付けられたとされているようです。

地鶏はわずか1%

日本の食用鶏の出荷比率を見てみると、全体の53パーセントが若どり、42パーセントが若どり系の銘柄鶏、4パーセントが赤系の銘柄鶏、そして地鶏は1パーセントしかありません。それだけ希少な地鶏はやはり高価ですが、味の良さは格別です。

引用:zexy-kitchen.net

普段わたしたちが口にしている鶏肉は、スーパーなどで売られている若どりと言われるブロイラー鶏がほとんどなんですね!

鹿児島の地鶏とは?

地鶏については、ある程度わかりましたね!
では、次に「鹿児島の地鶏」とはどんな鶏なのか調べていきたいと思います!

日本三大地鶏の一つ「薩摩鶏」

日本三大地鶏のひとつで天然記念物でもある「薩摩鶏」は、古くから観賞用、そして闘鶏用として鹿児島で飼育されてきた日本固有の鶏。足が長く、尾羽は長く美しく、鋭い眼光で気性が激しく、闘鶏に相応しい力強い鶏です。飼育の歴史は古く、およそ800年前、薩摩藩祖島津忠久の時代から飼われていたと言われています。また、けづめに鋭利な両刃の剣を付けて闘わせたことから、剣付鶏(けんつけどり)や闘鶏(とどり)とも呼ばれていました。

引用:kagoshima-jidori.com

鹿児島の地鶏はこうして生まれた

日本三大地鶏とされている地鶏の一つに「薩摩鶏」という銘柄鶏があります。
現在、純系の薩摩鶏は県の天然記念物に指定されているため、鹿児島の地鶏と言われている薩摩地鶏はこの「薩摩鶏」に異種一系だけ掛け合わせる事により在来種の血液割合が50パーセント以上のものを薩摩地鶏と呼ぶことができるとされています。

天然記念物の薩摩鶏との掛け合わせによって、誕生したのが鹿児島の薩摩地鶏なんですね。それを聞いただけでも、かなり貴重な品種だということが分かります。


いかがでしたか?地鶏について、そして鹿児島の地鶏についてを簡潔に説明しましたが、地鶏の奥深さが伝わったのではと思います。鹿児島の地鶏が美味しい理由は、そういった歴史とともにあったんですね!