黒さつま鶏

■ 鹿児島県の地鶏

黒さつま鶏

「薩摩鶏」雄と「横斑プリマスロック」雌との交配により作出した一代雑種

経済性や生産性にもこだわり
高品質の地鶏をよく多くの人に

鹿児島県が長い年月をかけて生み出し、鹿児島の新たなる黒として注目を集める“黒さつま鶏”。その父は江戸時代に薩摩藩で闘鶏用に作られた“薩摩鶏”。県畜産試験場では昭和30年代から62世代に渡ってこの薩摩鶏の維持・改良に取り組んでおり、日本三大地鶏のひとつとしても知られています。一方、母は羽が白黒で碁石のように見えることから、鹿児島では“ごいし”の愛称で親しまれてきた“横斑プリマスロック”。洋風な名前ですが、立派な在来種の地鶏です。
“黒さつま鶏”の特徴は、色とおいしさだけではありません。それは生産性の高さと、コスト面にあります。“黒さつま鶏”はケンカをすることの少ない、おとなしい地鶏。生存率が高く、地鶏のなかでは生育が早いのも長所です。また「高級品ではなく、より多くの消費者に食べてもらいたい」と、その生産コストにもこだわりました。もともとブロイラー産出額全国一である鹿児島県。そのノウハウを注ぎ、コストを軽減することにも成功したのです。

プロの料理人も驚くおいしさ旨味と肉質のどちらも優秀

旨味成分のアミノ酸が豊富な“黒さつま鶏”ですが、地鶏としては脂ノリがいいのも特徴です。そのため、炭火焼でいただくと、ジューシーな肉汁と旨味が口いっぱいに広がり、他の地鶏とは一味違った美味しさを実感できます。「地鶏は焼くと硬くなる」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、歯ごたえと柔らかさのバランスがとれた“黒さつま鶏”の食感は、そのイメージをきっと覆してくれるはずです。

引用:kagoshima-jidori.com