■長崎県の地鶏
つしま地どり
♂レッドコーニッシュ
♀対馬地鶏
つしま地どりとは?
つしま地どりは褐色の羽毛にあご髭という、母方の対馬地鶏にそっくりの外貌をしていますが、増体性は父方譲りで、80~90日で食鳥処理に適した体重(3kg)となります。また、肉に旨味成分の指標となるイノシン酸含量が多いのが特徴で、味のよさと歯ざわりのよさが好評です。
つしま地鶏の歴史
長崎県北部の離島、対馬(つしま)には、古くから島在来の「対馬地鶏」が飼養されており、肉味の良さから郷土料理の「いりやき」の素材として珍重されてきました。
対馬地鶏の外貌的特徴として、羽毛は褐色で雄の頸部は鮮やかな黄金色を呈しています。また、雄雌ともに鶏独特の肉垂がなく、代わりにあご髭状の羽毛を有しています。
長崎県農林技術開発センターでは、この対馬地鶏を活用した新銘柄鶏の造成に着手し、2007年に味と増体性に優れる銘柄鶏「つしま地どり」を作出しました。「つしま地どり」は、父系に生産性の高い肉用鶏レッドコーニッシュを、母系に味に優れた対馬地鶏を交配したシンプルな二元交雑種で、2008年から生産・流通を開始しています。